今回は歌舞伎の筋書について紹介します。以前、歌舞伎初心者の必須アイテムとしてイヤホンガイドを紹介しましたが、筋書も必須アイテムの一つと言って良いでしょう。サクッと解説していきます。
筋書(すじがき)とは
映画やコンサートでいう「プログラム」のこと。演目の詳細は勿論、見所満載の一冊。公演毎に筋書が発売されます。月後半の筋書には、前半の舞台写真が掲載されます。
価格は1200~1500円。特別公演の時は筋書も豪華になって値段が少し上がります。筋書の表紙はお洒落なので、部屋に飾っておく人も多いようです。
筋書の中身
via:http://www.kabuki-bito.jp/
演目の解説と見どころ
歌舞伎座のチラシでも演目の大まかな内容は知る事ができますが、筋書の解説は「見どころ」も含めてかなり詳細に書かれています。配役も分かりやすく、歌舞伎初心者でも丁寧に導いてくれます。イヤホンガイドの解説を誰が担当しているかまで書いてありますよ。
コラム
演目に関連したコラム(読み物)も掲載されています。演目の解説と併せて読む事で、時代背景をより深く知る事ができるので大変面白いです。
今月の主演俳優紹介
主演俳優一覧が顔写真付きで紹介されています(モノクロ)。屋号も一緒に掲載してあるので、役者と屋号を見比べて楽しむのもいいですね。また、出演俳優が演目への想いを語る特集ページも組まれているので面白いです。
上演記録
各演目、初上演から今回の上演まで
- 上映日時
- 上映場所
- 出演俳優
が詳細に記されており、世代交代で受け継がれていく歴史の移り変わりを読む事ができます。
広告・他公演情報・マップ
所々、広告が掲載されていたり、巻末には他公演情報も載っています。歌舞伎座の客席表&歌舞伎座のマップも丁寧に書いてありますよ。
販売場所
- 1階。チケットを渡して入場すると、すぐ左手に筋書の売場があります
- 4階。幕見席のロビーでも販売
- 地下2階の切符売り場でも販売しているようです
まとめ
事前にチケットを購入して昼の部or夜の部を見る時は、演目の内容をより深く楽しむ為にも購入した方が良いでしょう。一冊買うと歌舞伎を観劇した思い出にもなります。
初めての歌舞伎を一幕見席で観劇する方は「筋書」ではなく「チラシ」の裏面の解説でまず楽しむ方が良いと思います。チラシの裏面解説でも、物語の大枠は捉える事ができるので試してみてください。
一幕見席を見終えてリピートしたいと思ったら、次回は事前に席を予約して、筋書を購入した上でゆっくりと歌舞伎を観劇する事をオススメします。より深く歌舞伎を味わう事ができますよ!ではまた。